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九月の俳句
台風が秋を連れてきて、さしもの長い夏も終わりました。
日本列島が亜熱帯になったら秋の句が作れないのでは、と不安になりましたが空の色や風の匂いは 秋が間違いなく来たのだと教えてくれます。この美しい日本の句を、いつまでも作り続けたいとの思いを新たにしました。今月のお題は「文」 ぶん・もん・ふみ・あやと、読みだけでも幾つもあります。
句会では様々な「文」の句が披露され、選句がバラけました。

                  写真 大谷且子  文 亜うる

 釈迦に添ふ文殊菩薩や秋深む
 
 飛行雲別にと言ふ子の帰省かな 
 
 彼岸会のはらから集ふ奥座敷

 教会の歌声遠く秋の風

 坂道をゆるゆる牧師コスモス群

なお

 秋灯文学談議長くなる

 灯台へ風のあと押し萩の花

 乗機して異邦人めく鰯雲

 秋夕焼肩に軽々空の魚籠

 調理法変えて初秋のフライパン


 
古文書の国のかたちやあきつ飛ぶ

 ビルの谷地蔵堂から秋の空

 芒原入り口出口見失ふ

 雨気孕む風のままなる蝉の殻

 空耳は風のいざなひ露地の秋

       
亜うる

 雁渡る英世の母の文褪せて

 時雨るるやこけしに描く細き眉

 新松子水やわらかき国に住み

 秋澄むや星座の中に鳥けもの

 空港の青い高窓涼新た

      

 
秋の宵文楽の三味つきぬける

 つづら屋の昔を今に秋夕日

 きらきらと揺れる木漏れ日竹の春

 金風の人形町に遠三味線

 木の匂ひ野分のあとの径歩く

    
一汝


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