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七月の俳句
異常に早い梅雨あけ、猛暑、突然の豪雨、旱魃、ありとあらゆる天災続きの夏になりました。被害にあわれた方々にお見舞いをもうしあげます。
今月の兼題は「夜」でした。昔の夏の夜は情緒がありました。子供たちは
夜になるのを待ちかねて蛍狩りにでかけ、ほうたるこい、といいながら
夜の更けるのも忘れ夢中になったものです。蛍籠の蛍を蚊帳の上に放ち
その淡い光を追いながらいつのまにか深い眠りにはいったものでした。
今考えるとなんと優雅なうつくしい心豊かな生活のなかに子供時代を過ごしてきたのかと感慨深く思います。

八月に入りますと俳句の上では「秋」になります。でも、実際の気候はこれからが 厳しい残暑なのです。暑さに負けず頑張りたいと思います。

     
写真  大谷且子     文   棗
         

  研ぎ澄ます視覚聴覚夜の秋

  生卵ぽんと晩夏の一人飯

  夏柳支流自然のままに行く

  蝉の穴疑問の多い報告書

  等高線込み合うところ天の川

    

  ひとりゐの夜濯の音はばからず

  街消へて白雨の中に一人かな

  大夏日ビーチは若い結界に

  海の青爪先に注す夏休み

  手枕もいつか解ける三尺寝

亜うる

 
 短夜や息をひそめし一日草

  大蓮の下に蜥蜴の一夜かな    

  祭っ子デビューの半纏青田風

  黒揚羽座敷を一周蒼空へ

  味噌アイス微妙と言ふ子と里帰り

       
なお

  遠雷の湿った夜気を震わすや

  扁平な家並みは旱に息ひそめ

  店先に古き露台や休業す

  大伽藍朱を集めて大西日

  アームカバー日焼け自慢の日々ありき

      
一汝

  軍馬の碑露草今も空の色

  深海のよう真夏日の金庫室

  熱帯魚死す真夜中のサスペンス

  ほの白き少女のうなじ蛍の夜

  落日のプリズム映し蛇の衣
            
    


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