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二月の俳句
 灰色の冬、如月から弥生へといくらか明るみをおびた世界へと季節は移ろいました。このころの空の色がいいですね。水色と白との間(あわい)まだまだ冷たい色ですが、なんとなく春を迎える嬉しさが感ぜられます。
花も草木もいっせいに命を輝かせようと待っているのです
今月は「匂う」というお題でした。この一語からそれぞれ春の季語と関わりのある句を詠みました。

     写真 大谷且子  文  棗

  春風や古代の匂う本抱え

  巻き戻す和紙の手ざわり春の雪

  ほつほつと梅山峡の一軒家

  物語大詰めふいに春の雷

  匙加減程良し春の香り良し
  

  春の旅車窓の高塔道連れに

  水仙郷密な匂ひにまとはれて

  余寒なほ明るい色のダウン買ふ

  紅梅の人恋う色よ廃屋に

  大門の提灯ゆらし東風通る
     
亜うる

  いにしへの匂ひ纏ひて雛の顔

  鮨にぎる男の所作や白椿

  香煙の吹かれ千切れる東風の寺

  幇間のあはれに添ふや梅一輪

  春の猫今朝はしれつと毛繕ひ

一汝

  土手の草匂ひ立ちたり春はじめ

  福は内豆を数へる小鬼かな

  淋しくて少女のこころ春の雪

  豆わらの雪中田植おん祀る

  風花や天のささやき煌めけり
     
なお

  黒土と堆肥の匂い日脚伸ぶ
 
  早春の風少女らの二部合唱
 
  啓蟄や電車路線図からみあう

  春の雷針一本が見つからず

  恋猫の紛れこんだる万華鏡


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