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10月の俳句
10月に入ってから空気が澄み一気に晩秋の景になりました。10月の兼題は「食」秋は海の物・山の物と豊かな実りの季節です。つくづく日本に生まれた幸せを感じます。
兼題はいつも悩みの種になるのですが、今回は素直な「食」の句が揃ったと思います。思えば句会のあとはいつも持ち寄りの菓子を食べながら、よもやま話に花を咲かせる句友達ですから得意分野ではあるようです。

               写真  大谷且子  文 亜うる

   食卓に片目玉焼き小鳥くる

    ここよりは立入禁止萩が散る

    旋律は黄コスモスの彼方から

    雑念を外し新米研ぎにけり


    痩せただのただ着痩せだのと食の秋

    
椿の実ちからを秘めて色づける

    フェルト帽リボン取り替へ冬支度

    秋時雨舟唄烟る運河かな
    
一汝
     
    秋深し夢食ふ虫を今も飼ひ

    秋遍路ついてくる牛道づれに

    落鮎のほろ苦きこと旅の宿

    願いごと本音を少し萩の寺
    
なお

    食前酒グラスに映る薄紅葉

     天鵞絨の襟の手ざわり秋深む

     銀河濃し死語の一つも瞬いて

    仁丹の古い看板秋入日
 

    秋鯖をぶらり干したり定食屋

    看取り旅いつか稲穂の垂れるころ

     式部実に漫画の並ぶ古本屋

     ねんごろに野菊を残し日の暮るる
 
亜うる


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