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9月の俳句
まだまだ残暑の厳しい日の句会でした。8月は例年通り句会はお休みでしたので久し振りに顔を合わせ、お互いの句を批評し合いました。今月のお題は「立」。易しくは無く、それぞれに苦労がしのばれます。季語重なりを指摘されて手直ししたり、内容の盛り込みすぎとの指摘を受けて「ではこう直します」「あら、そうくるのなら1票入れてたわ」などと和気藹々、最後は笑いと、持ち寄りの菓子で満腹となり散会し
ました。
      写真 東公子  文  一汝

 案山子立つ四角い顔に旅鞄

 曼珠沙華活断層は静かなり

 雁わたる東京駅の点と線

 シャガールの絵の浮遊感星月夜



 おみくじの角立て結ぶ秋の宮

 灯台へ行き止まる道赤のまま

 離陸機のたしかな鋭角空は秋

 とんぼうのとまれば石に影生まれ

   
亜うる

 星月夜立ち枯れの木の輝やけり

 のうぜんの散る時静か地蔵堂

 意のままに描けぬ直線秋暑し

 ちちははの往復書簡秋灯し



 秋立ちぬお堂を護る風の音

 はじけたり百一歳の秋日和

 邯鄲の風のまにまに遊びおり

 なすび漬母のレシピを紐解
ひて

     
なお

 見送りてよりコスモスの立ち話

 蓋の無い縄文の土器赤とんぼ

 信楽の狸の大小秋の風

 あらあらと太陽無花果甘くなる



 よき友の銀漢の果てに旅立てり

 大鳥居野分の風を通りやんせ

 曼珠沙華赤の中から赤く咲く

 ものの穂の色
なき風に解けゆく

 
一汝
一汝さんの句の「よき友の”」は大室さんの追悼句です。
謹んでご冥福をお祈りいたします。  


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