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七月の俳句
今月の兼題は「森」でした。森は四季折々に色々な顔を見せてくれます.
特に春から夏にかけては、緑の美しさとともに鳥たちの囀りも賑やかです。
よせられた句のなかにもアカヒョウビンのユーモラスな囀りを詠まれたかた
もおられました。昆虫にとっても夏の森は大切な活躍の舞台です。
夜の森もあの賢者のような青葉木菟がほーほーと闇に溶け込むように鳴いて
います。でも、現在の私たちの生活圏のなかでは残念ながら、このような
自然はなかなか残ってはいません。幼いころの思い出の中です。

                                         
写真、 文     棗

 ほの暗き森が近道夏の蝶

 倒木のしずかな呼吸朝曇

 さくらんぼ弁当箱は楕円形

 晩夏光円空仏は祖母に似て


 森深く囀りピョロロあかひょうびん

 もしかして孤高の庵つりしのぶ

 雪渓に名も無き花の小さき紅


 大夕立笑ひころげる女学生
 
 なお

 みちおしえ大きく跳んで暗い森

 翻る白いスカート夏休み

 さくらんぼ母だんだんとあどけなく

 短夜の夢にかすかな鈴の音


 森ぬけて梅雨の晴れ間の歩を早め

 軒近き隣家に来客梅雨晴間

 団扇止めないしょ話のひとしきり

 先客の犬に習いの端居かな


亜うる

 礼文の森短き夏をいとほしむ

 水無月の厨の饐える匂ひかな

 階や江戸むらさきの牽牛花

 幼児に蹂躙されし扇子かな


一汝

 捕虫網瞳に残る森の色

 出窓には帆船模型夏の雲

 苔の花神話の里の酒甘し

 腕のない胸像に影熱帯夜


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