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5月の俳句
 
写真  桂  ハンカチの木  
緑が美しい季節になりました。夏の季語・季題には微妙な緑の色を表す
言葉がたくさんあります。新緑・新樹・若葉、そして柿若葉・樫若葉など、
木によって緑の色調が異なり、また時間と共に緑が深まる様を青葉・万緑
と表現されています。私たちの祖先は自然を見つめ続け言葉に残してくれ
ました。俳句を始めて、日本語の美しさと奥深さに日本人として誇りを感じ
ています。今月のお題は「豆」豌豆など緑色を思わせる句が多く出されまし
た。震災の地にも季節は間違いなく訪れます。輝くような自然の生命力をい
ただいて一日も早く美しい日本が再生できますように。     文、亜うる

 初夏の風を掴んで豆の蔓

 いつもより温めに入れる新茶かな

 更衣足どり軽く女子高生
美遊

 豆つぶの跳ね上がるごと祭笛

 蠅来たるまだ弱弱し可愛らし

 夕されば狂女の舞とも花卯木

 
一汝

 そら豆の胎児のごとき眠りかな

 若葉雨インクのにじむ見舞い状

 廃船に大蛸ずんと干されおり


 青葉風豆腐屋のラッパつれてくる

 まだ少し眠い野仏柿若葉

 勉強が済んだら揚羽蝶になる


   
 豌豆の蔓やはらかに風に乗り

 桜木のたましひ宿れ嫁すひとに

 大震災野牛と化して新芽食む

なお

 里帰り塩味だけの豆の飯

 鍵回す音の淋しさ春闌る

 初夏や木地師は森の匂いして


 法要のいとこはとこや豆の飯

 断・捨・離の一語もできず更衣

 節電の車窓に届く若葉風 

 
亜うる


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