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10月の俳句
 季節は移ろい、秋です。
歳時記には秋の季語は比較的多く、暑さの夏よりは俳句を詠みやすいような気がします。今月の
兼題は「笛」。
少し季語に近すぎてかえって難しいかと思いましたがそれぞれ工夫を凝らし、楽しい「笛」の句が揃いました。
中には笛吹童子もあり、「ヒャラリヒャラリコ ♪」の懐かしいラジオの音を思い出しました。当季雑詠もそれぞれの秋が詠まれ、楽しい句会を過ごしました。

                                               写真、文 夕

 月光に「薄墨の笛」晒し置く   

 猫の背に日向の匂い冬初め
  

 たてがみが欲し白銀のすすき原


 園の秋揃い帽子の鼓笛隊
 
 灯一つ霧の駅舎は眠らない

 目と耳で歩く夜明けの落葉道

   

    

 瓢の笛男の子の鼻のうごめいて
   
 元祖てふ古き暖簾に秋日濃し

 秋日和机ひとつの小商ひ

一汝
 
 口笛の下手で良しとす秋の暮
 

 秋蝉の和するものなく風の音

 仕舞屋に江戸の匠や蔦紅葉

亜うる

 秋の風笛吹童子通りすぎ
 
 椋鳥の群れ重たかろ街路の木

 こわごわとなでし牝鹿の暖かさ
 
美遊
 
 笛吹けど動かぬ子等や神無月

 大地這う風のうねりや稲穂波

 おおらかにさらりと生きて秋百歳

   
なお

 坂道を昭和のおとこ霧笛かな

 実石榴や村の高みに観音堂

 葬列の車過ぎ去り鶏頭花

  

          

             注 「薄墨の笛」とは源義経の遺笛 800年前のものといわれ静岡県の久能寺に納められている。

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