ホームへ トピックスへ 会員広場 お役立ち情報へ SSMとは SSMカレンダー サイトマップ
 写真  大谷且子
   9月は三秋の中の月、仲秋ともいい、秋の盛りのころとされています。本来なら大気が澄み過ごしやすい爽やかな季節のはずですが、今年の異常気象の激しい残暑に、句心もさまよってしまいました。
ようやく秋めいた9月30日に、夏休み明けの句会が開かれました。それぞれ都合で句会出席者は少なく、少し寂しい句会になりましたが、欠席者からもメールで投句、また選句と句評が寄せられ、いつもとかわらず、豊かな句会ができました。俳句は「座の文学」と言われます。現代俳句・伝統俳句の枠にこだわらない自由な発言で切磋琢磨するのが酔芙蓉流。よき仲間に出会えたことを嬉しく思います。

                                                          文    亜うる

   鳥帰る国境のない白い地図

   不発弾処理中の札穴惑い

   鰯雲封筒にある小さき窓

 
 棗
 
   
待つ人の白さ眩しい秋日傘

   コスモスゆれ旅に思いを巡るなり

   新米の炊きたてむすび頬張りぬ

 美遊
 
  
 秋の燭幣白々と御簾のうち

   読みかけの栞のままに秋の風

   風の盆東の方の白むまで

 一汝
 
   
大西日古書店街の客まばら

   白萩のほろほろほろと峠茶屋

   栃の実の五つ六つ転がる三四郎池

 夕
 
   
薄墨や白樺林霧抜ける

   飲みほして涼しき女の夜行バス

   風一陣夏押しあげてちぎれ雲

 なお
 
  
 池の道二曲りして白芙蓉

   敗戦日茶の間にありし火打石

   秋祭近し一気に布を裁つ
   
 
 
   
句手帳の余白に満つる虫の声

   幾千の静止画像や終戦日

   時をりの古屋のきしみ夜業かな

亜うる 


酔芙蓉TOPへ