ホームへ トピックスへ 会員広場 お役立ち情報へ SSMとは SSMカレンダー サイトマップ
五月の俳句
五月は俳句の季語の世界では夏です.
しかし、この頃の季節の移ろいはあまり順調ではなくて、更衣も思うようにならず、まだ冬ものを二、三枚手元に置いておきたいような日もあります。
季語も少し先取りをしたいのですが、やはり肌で感じた季節を詠むほうが実感が有って、それが私たち俳句初心者の精いっぱいのところでしょうか。
今月から、新しいお仲間が増えました。ますます楽しい「酔芙蓉」の会になりました。

                                   
文、写真  夕


 五月雨を来て入口を間違える

 道標の赤き矢じるし村薄暑

 柿若葉旅荷に入れる夢ふたつ


 口笛は「クワイ河マーチ」青田風

 飛び六方とんとんとんと夏来る

 逝く春や間違い電話の京訛り



 夏の空飛行機見上ぐ子らの口

 ボタンひとつ捜す卯の花腐しかな

 制服のつんつるてんや麦の秋

一汝

 会釈して口だけ見えし黒日傘

 花みかん窓を放ちて厨ごと

 光陰や名主屋敷の桐の花


うらら

 入口の狭きうどん屋夏のれん

 ひなげしに話しかけたくなる小道

 初夏や行司の装束翡翠色
   
せしる

 父の日や口調だんだん似てくる子

 霊峰へマイマイツブリの道標

 なさぬ子のへのへのもへじ五月空

なお

 夏めくや口紅ひいてクラス会

 五月尽母の句集を読みにけり


 カーテンと網戸洗いて夕の風

美遊

 燕の子風音にさへ口あけて

 竹の子の形に湿る新聞紙

 パンドラの箱はそのまま更衣

亜うる

 坑道の入口ななめ藤の花 

 みどりごをたかいたかいと柿若葉

 薄暑かな一両電車に客ふたり


酔芙蓉TOPへ