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10月の俳句


 寒くなりました。冠雪の浅間山を眺めては日々、新幹線通勤の身です。こんな田舎の景色も季節の賜物として、句づくりの基にしたいと思っております。
さて、11月句会では兼題が「地名」で 難しかったのですが、「遠野」「月山」が好評でした。また、「大福に少し塩味」の身近な物への意外性には感心しきりでした。 「すとんと」「底の底」もリズムがいいですね。それに 急逝の歌人河野裕子さんのことなど、話が尽きませんでした。とても楽しい会でした。
       文 / 写真   なお
冬の夜東京タワー瞬けり
羽布団昔思えばありがたき
紅葉道歩む音のみ一心に
ひたすらに極楽浄土竈猫
 美遊
綿虫や遠野の道は山に消ゆ
落葉踏む音にまぎらすひとりごと
凍蝶や河野裕子といふ佳人
酢茎屋の思ひのほかの大仕掛け
 亜うる
月山の風のうねりや大枯野
初時雨すとんと夜の中に居る
茶の花の真ん中きいろ父の墓
小春の日昭和の雑誌ひとくくり   
 夕
七曲りして奥久慈の冬紅葉
つかの間の日差し紅葉透明に
行く先は風に任せて渓紅葉
冬天を揺する爆音尾翼の青
 桂
冬鴎襟裳岬はとんがって
大福に少し塩味冬はじめ
通過駅見知らぬ町に時雨ふる
フェルメールの青の深さよ冬に入る
投影の紅葉絵巻や隅田川
あるとやに気付かず過ぎし枇杷の花
雲揺れる小春の川の底の底
真っ黒の焼き芋ひとつ熾き火より
一汝
雁の声北上川の夕日かな
小包に落葉の入りし故郷よ
秋の闇分けてひたひた鬼女の舞
訪ね来るのら猫家族ふえる秋
 なお


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