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10月の俳句
 句会の開かれた10月28日は急に冷え込んだ寒い日であった。
終日秋時雨が降り止まず、今夏の猛暑が幻であったかのよう
にさえ思った。長月になっても暑さが去らず、本当に秋が来るの
だろうかと案じたが季節の廻りとは畏ろしいものである。と同時に俳句をする者には季節の移り
変わりこそが根源であり、明瞭な四季のある日本に生まれた幸せを感じるのである。 今月のテーマは「山」。
                                         写真 文    一汝
 
    紅葉山補陀落よりの風だより

    穫りいれのエヘンと一つ甚句かな

    かくれんぼ萩叢揺する仔犬かな

 なお

    山装う豪雨のつめ痕残るまま 

    数珠玉や少女は鏡に笑ひかけ

    包丁研ぐ音無き音を聞く夜長

 亜うる
 
     数珠玉の黄色銀色子らの声

    銀鼠の修道女服秋の風

    銀杏黄葉山あいの村輝けり

   
 夕
 
    秋澄みて山の色づき身に染まる

    椋鳥の群れなす飛翔瞬の闇

    青蜜柑レジかごに入れまた戻す

 美遊
 
    山脈や乳牛の眼は秋の色

    甘酸っぱい食べ物が好き秋が好き

    帯低く締めて男の秋祭

 桂
 
   山頂の蒼いカルデラななかまど

   秋澄むやどこかでポン菓子炸裂す

   秋深し手足たたんで猫眠る

棗 
 
   急くな急くな紅葉且散る山の道

   萩は実に太古の森の絵巻とも

   華やぎのかけら散り敷く紅葉かな

 一汝


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